大津駅ビルのバリアフリー化を求めて

  • 2018.03.19 Monday
  • 12:56

 2016年4月1日、障害者差別解消法が施行され間もなく2年を迎えます。これを受け、大津市では昨年末に、障害を理由とした差別に関する相談事例の共有や情報交換を行うとともに、差別の解消についての様々な課題を協議するため、「大津市障害者差別解消支援地域協議会」が設置され、今年1月31日に第1回会議が開催されたところです。

 また、2月3日には、「障害者差別のない『おおつ』を目指して」のシンポジウムが開催され、主催団体でもある大津市からも、大津市の障害者差別解消に向けた取り組みの報告がありました。参加された障害者団体からは、2016年にリニューアルされた大津駅ビルがバリアフリー化されていないことへの発言が相次ぎました。階上の施設を利用したくても、2階に上がる設備が階段しかないためです。

私も1年前、公費を投入しながら、バリアフリー化されていないことについて、この場で質問いたしましたが、いっこうに改善されていません。そこで改めて質問いたします。

まず、大津駅ビルの位置づけについて、お尋ねします。

    

 これは大津駅ビルがリニューアルオープンした月の、2016年10月15日号の広報おおつです。「特集 世界から人の集まる駅とまちを目指して」として、見開き2ページを割き、半分をリニューアルした駅ビルの紹介に充てています。式典に参加した越市長は「大津駅がリニュ−アルされたことで、市民の皆さまはもちろんのこと、世界から人が集まる駅に、そして駅だけでなく世界から人の集まるまちにできる仕組みを皆さまとともにつくっていきたいと思います」とあいさつされたことが、市長の市政日記にも記載されています。

 市民は、リニューアルを大変楽しみにされていました。障害のある方ももちろんです。私は、大津駅ビルがバリアフリーでないことの根本には、市長の言われる「皆さま」の中に、高齢者や障害者、ベビーカー利用者など移動に配慮が必要な市民が想定されていなかったことが問題なのではないかと考えます。

 そこでお尋ねします。

    大津駅ビル「ビエラ大津」は民間施設ではありますが、オープニングや1周年記念イベントには市長が公務で出席されています。また、整備にあたっては、JR大津駅利用等に関するニーズ調査に365万4千円、外観の改修に、6,666万6千円、あわせて7,032万円の大切な税金が投入されました。大津市にとって、大津駅ビルはどのような位置づけであるのか、見解を伺います。

部長答弁【所属:市街地整備課】

 大津駅ビルのバリアフリー化を求めてのうち、1項目めの、大津駅ビルの位置づけについてでありますが、平成29年2月通常会議で林議員にご答弁申し上げたとおり、JR大津駅は県都大津の玄関口として、また中心市街地活性化事業の重要な拠点であると考えております。

 

 次に、これまでの経緯について、お尋ねします。

 リニューアルオープン1周年が祝われた昨年10月、「障害者差別のない「おおつ」をめざす会」が、大津駅ビルを誰もが利用しやすくなるようバリアフリー化を進めることを求めて、越市長、三日月県知事、西日本旅客鉄道株式会社(JR西日本)及びJR西日本不動産開発株式会社あてに、要望書を提出されました。

 それを受け、今年1月、JR西日本とJR西日本不動産開発株式会社の担当者3名と「障害者差別のない「おおつ」をめざす会」の交渉が行われました。その中で、JR担当者から、「当初は行政に協力を得て設置も検討しようとしたが、大津市の公費が美装にしかつかなかった」との経緯説明があったとお聞きしました。

 また先日、私は、大津駅ビルの改修計画を進めるために行われた協議内容の、情報公開を求めました。開示された記録には、エレベーターを設置する場合の計画案、そのための費用も示されていました。エレベーター設置工事一式4097万円で、市は3分の1の1,360万円を負担するという案です。2013年11月に大津市が実施したニーズ調査では、エレベーターの設置などバリアフリーを求める回答が40%を超え、当時の都市再生課が示した調査結果に基づく取り組みの方向性には、具体化を検討する項目に、エレベーターなどのバリアフリー対応も含まれていました。

 そこでお尋ねします。

    1年前の私の質問に対し、当時の副市長は、「外観改修の協議時点においては、JRに対しバリアフリー化を条件として求めることはできなかった」と答弁されました。しかし、JR担当者の説明ではエレベーターの設置は、市の協力さえあれば可能だったことを示唆しています。また、情報公開資料からも具体化が可能であったことがうかがえます。どのような検討を経て、エレベーター設置に至らなかったのか、説明を求めます。

部長答弁【所属:市街地整備課】

 2項目めの、これまでの経緯についてどのような検討を経て、エレベーター設置に至らなかったのかについてでありますが、平成25年11月に実施いたしましたJR大津駅利用者等に対するニーズ調査の結果に基づき、西日本旅客鉄道株式会社と、駅ビル改修に伴う本市の支援について協議を行いました。また、市内部においても、駅ビル2階部分に、観光案内所などの公共施設を配置した場合のエレベーター等の整備について、その必要性と費用面から検討を行いました。

 その後、西日本旅客鉄道株式会社が、大津駅ビルの2階は民間事業者1社の商業施設として活用すると決められたため、エレベーターの設置には至らなかったものであります。

 なお、議員お述べの、エレベーター設置は市の協力さえあれば可能だったとするJR担当者の説明について、西日本旅客鉄道株式会社に照会いたしましたが、そのような発言はしていないとのことでありました。

 

 続いて、バリアフリー化を実現するために、お尋ねします。

    昨年末に設置された「大津市障害者差別解消支援地域協議会」の協議対象には、 単一の機関による対応では紛争の防止や解決に至らなくなった事案や、複数の機関等にまたがると考えられる事案があります。大津駅ビルのバリアフリー化は、まさしく協議対象事案であると考えられますが、見解を伺います。

部長答弁【所属:障害福祉課】

 「バリアフリー化を実現するために」のうち、1点目の大津駅ビルのバリアフリー化が大津市障害者差別解消支援地域協議会の協議対象事案であるかについてでありますが、「大津市障害者差別解消支援地域協議会」における協議事項につきましては、差別解消に関する実務者会議である「大津市障害者自立支援協議会・差別解消部会」において事前に協議することになっており、バリアフリー化の事案についても、差別解消部会において協議をしてまいります。

 

    今年度中の策定をめざしている「おおつ障害者プラン」案には、障害を理由とする差別の解消と理解の促進を掲げています。障害の有無によって分け隔てられることなく、互いに人格と個性を尊重し合いながら共生する社会の実現や、市民の「合理的配慮」の実践を促進するためにも、大津駅ビルのバリアフリー化が必要と考えます。越市長が今回の事案をどう受け止め、「合理的配慮」を求める市民の声にどのように応えていかれるのか、お聞かせください。

部長答弁【所属:市街地整備課】

 バリアフリー化を実現するためにの2点め、合理的配慮を求める市民の声にどのように応えていかれるのかについてでありますが、大津駅ビルのバリアフリー化は議員お述べのとおり重要であることから、平成29年4月19日に市長が自ら、西日本旅客鉄道株式会社及びJR西日本不動産開発株式会社に対し、エレベーター等昇降設備設置の要望を行いました。今後も引き続き機会あるごとに、要望してまいります。

 

【再問】林議員

 一点目、重要な拠点であるというお話でありました。私が情報公開で求めました資料でも、当事の部長が、何度も公共的な施設であるということを発言されておられます。その場に、当事、政策監であった玉井さんもいらっしゃられ、記憶されていらっしゃると思うんですけれども、この公共的な重要な、大津市にとって重要な拠点である公共的な場所であるますこのJR大津駅ビル。民間ではありますけれども、非常に市民にとって重要な場所であるということは、認識をしていただいているんだろうと思います。私が一番、問題であると思いますのは、JR担当者も、それから大津市側も、協議をする中で、最初はEVの設置を、ニーズ調査でも40%超えておりましたが、最初、話にも協議の中にも出てくるんですけれども、途中から今、おっしゃったみたいに、二階に何も入らないというようなことが、中々二階の検討が進まない中で、もう時間もない、費用もない、というような、段々、費用とスケジュールだけの話になっていって、利用がどんな人が使うのかという視点が、本当に抜け落ちてしまった。これが一番、問題であると考えます。改めて、この県都大津の玄関口であります大津駅ビル、これからの時代、二年後には東京オリンピック・パラリンピックもございます。世界から観光客が来ていただくのであれば、そこにEVがないということが、どういうことを意味するのか、特に障害者団体からは、そこにリニューアルされた大津駅ビルにEVが設置されていないということが、私たちに来ないでほしいというメッセージを発信しているんだと、それが排除の象徴の施設になっているということをおっしゃってます。私たちはそれを重く受け止めなければならないのではないかと思います。この外装に7000万のお金を使っております。7千万近くのお金を。このときに、何としてもこれからの時代、EVが必要だということで、交渉されたのかどうか、そのときに市長はどのように指示をされたのかというのを一点目、経緯のところで、お伺いします。

 それから、最後の質問ですね、JR側も一月に交渉に来られた際に、もっと早くに当事者の話を聞けばよかったとおっしゃったそうです。であるならば、これからどうするかだと思います。真剣に当事者の立場に立って、協議・交渉する。そして解決をする意思があるのかどうか、市長にぜひ、お答えいただきたいと思います。

 

 A 越市長(市街地整備課) 

 まず一点目に、私が当事どのような指示をしたのかということでありますけれども、そちらについては今、詳細な記録がありませんけれども、逐次逐次指示をしていたということではありません。私が記憶をしておりますのは、先程、部長がお答えしましたとおり、観光案内所を2階に持ってきて、EVの設置について検討したということがありました。しかし、JRの検討の経緯としては、二階にテナントが誘致出来ないということがありましたので、二階にテナントが入らないのであれば、EVを設置しないということがあり、その後、二階に一社、テナントが誘致をするということで、そしてJRとしては、JRで決定をするということでした。その時点で大津市としては、民間一社しか入らないという中で、先程、公共的な施設という、以前の部長の言葉もあるということでしたけれども、民間一社しか入らない中で、そこを公共的施設として捉えることは難しいというふうに考えていましたし、またJRからも、もうJRで決定をするということのお話もありました。

 二点目の当事者の立場に立って、今後どのように協議を進めていくのかいうことについては、私もJRに対して直接、要望してまいりました。今後もそのように当事者の立場にたって、要望を続けていきたいと思っています。

 

【再問】林議員

 市長にご答弁いただきましたが、再度、お尋ねしたいと思います。当時の経緯の中で、民間の一社しか入らないから、もう必要ないのではないかということで、というふうに言われましたけれども、その大津駅というのが、どういう位置づけかというのは、もうみなさん、よく分かっていらっしゃますよね。たとえ民間一社しか入らなくても、JRともっと真剣にEV設置は必要なんだと、市としてこれからの時代、ユニバーサルデザインの時代に必要なんだということを意思表示をされたのか、それがね、私が求めました情報公開請求しました資料の中に一切ないんです。そういった協議は。もう費用とスケジュールの話だけになっていくんですね、途中から。市として、市民の立場、また来られる観光客の立場に立って、交渉する必要があったんではないかと思うんですよね、そしてその時、この年、外装に予算がつきましたこの年ですね、コールセンター事業が翌年から始まりましたから、コールセンターの事業に6880万がついた年でもありました。何を優先するのかだと思うんです。EVは一回、つけたらあとは管理費はかかりますけれども、多額なそんな費用はかからないと思います。その時に、選択を見誤っては、のちのちこのような事態を招くのではないかと思いますので、再度、そのときにJRに対して、真剣に協議をされたのかどうかということを伺います。それと、今後、真剣に協議をしていくということをおっしゃっていただいたと思うんですが、市長も一周年の記念のイベントの際に、二階で催しをされておられます。あの階段をあがるときに、あの階段を使用されない、出来ない方がいるということに思いを巡らせたのかどうか、その当たりも踏まえて、今後の意気込みを聞かせて頂きたいと思います。

 

 A 越市長(市街地整備課) 

 まず一点目のこれまでどのように交渉してきたか、特にJRに対してどの程度、強く求めてきたかということですけれども、まず最初に申し上げたいのは、費用とスケジュールの問題ではないということであります。これについては大津市としては例えばJR膳所駅など、費用がかかっても、公共の空間であると認められるものについては、お金をかけてでもバリアフリー化をしてきました。ですので大津駅についても決して費用とスケジュールの問題ではなくて、詳細な交渉経緯については、私自身も存じ上げていない部分がありますけれども、JRとは真剣にいろんな話をしてまいりました。その中で、先程申し上げたとおり、当初は二階にテナントが入らない、その後は、大津市としては様々な話をしましたけれども、JRの判断で行うというのが、JRの答えであります。

 二点目の今後、交渉に対する意気込み、今後の交渉ということですけれども、これについては先程も申し上げたとおり、これまでも私自身も交渉してまいりましたし、今後も当事者の立場にたって交渉・協議をしてまいりたいと思っております。

 

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